名称冠稲荷神社(かんむりいなりじんじゃ)
住所群馬県太田市細谷町1
タイプ神社
参考リンク冠稲荷神社HP

ご利益

  • 日本七社の1つ。
  • 天治2年(1125)、源善国(みなもとのよしくに)が創建した。
  • 境内に木瓜(ぼけ)の木があり、その下に「実咲稲荷社」がある。縁結びのご利益がある。
  • 参考文献:『ご利益別ピンポイント神社』 マガジンハウス編 マガジンハウス

冠稲荷神社へ行ってきました

太田市にある冠稲荷神社にやってまいりました。
写真は境内の東の方にある甲大鳥居(きのえおおとりい)。
大きくて立派な門です。
さすが日本七社の1つ。
ちなみに日本七社というのは、伏見、豊川、信田、王子、妻恋、田沼のことだそうです。
鳥居の背後には木が繁っていていい感じ。
冠稲荷神社
読んだ本には天治2年(1125)の創建とか書いてありましたが、由来書によると、もっと古くから存在していたみたいです。
「当神社は、往昔、宿窪(やどくぼ)明神(宿穴伏明神)と号し、上野国神名帳に名を留める古社で、創建は古代と伝わる」と書いてありましたから。
そして、「天治2年(1125)源義国公は、館の丑寅に当る当社を鬼門鎮護の霊場とし、源氏一門守護の氏神を鎮祭した。この時をもって当社御鎮座とした。」といういきさつのようです。
また、読んだ本には「源善国」と書いてあって、「誰?」という感じでしたが、義国のことだったんですね。
前九年合戦とか後三年合戦とかで活躍した源義家の子であり、新田氏祖・義重や足利氏祖・義康の父でもあるお方だそうです。
それから、こちらの神社には、源義経が伏見稲荷大社の御分霊を鎮祭したとか、新田義貞が篤く崇敬していたという話もあるそうです。
源氏ととても縁がある神社なんですね。


こちらが拝殿。
朱塗りの立派な建物です。
拝殿


こちらは摂社の聖天宮日高社。
御祭神は伊邪那岐神、伊邪那美神、神武天皇、火雷神(ほのいかずちのかみ)、水分神(みくまりのかみ)だそうです。
夫婦和合、親子和合、また災難・ストーカー除けのご利益があるとか。
造営は、江戸後期から明治中期にかけて天下の名工といわれた弥勒寺音次郎・音八父子によるものだそうな。
聖天宮


こちらは木瓜(ぼけ)の木。
むかしむかし永禄年間の頃、子供のなかった婦人が子宝に恵まれるようにと毎日お参りしていたんだそうです。
そしたら、ある日、老修験者がいて、ボケの実を採ってきざんでせんじて飲めばいいと婦人に教え立ち去ったんだとか。
婦人は、その通りに実行し子宝に恵まれ、そのお礼として植えたのがこの木だと伝えられているそうです。
木瓜


木瓜の木のそばに実咲稲荷社(みさきいなりしゃ)を発見。
かわいらしい狐さんの像が何体かあって、絵馬とお水の入った容器がたくさん奉納されていました。
それぞれの狐さんには、「安産きつね」とか「縁結びきつね」などの名前がつけられていましたね。
実咲稲荷社


とても華やかな感じのする神社でした。